デジタルの時代だからこそ、
写真で味わう感動を大切に
―カメラマン ミノワ マサユキさん

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ルーマニアの素朴な街並みや
文化を余すことなく表現したかった

ミノワさんピクチャ1

雑誌や広告など商業写真の分野で活躍するカメラマンのミノワさんは、数年前に創作活動の一環として訪れたルーマニアで撮影した写真を一冊にまとめた「ルーマニア紀行」を制作。
ページをめくるごとに飛び出してくるのは、自然と大地の恵みにあふれた田舎町の牧歌的な景観や、東ヨーロッパの伝統が色濃く残る歴史的な街並み。そして、そこに暮らす人々のおおらかな生活ぶりや素朴な感情もうかがい知ることができます。

「ルーマニアは日本人にとってあまりなじみのない国。
ヨーロッパというと思い浮かべるイギリスやフランスなどの華やかな雰囲気とは違い、純朴そのものといった印象です。
人々は自然や文化と共存しながら、ゆったりと、時間の流れに身を任せるように暮らしています。
東洋人がこの地方に訪れるのは非常に珍しいことのようで、通りすがりの人が“こんにちは”なんていって気さくに挨拶してくれたり、おばあちゃんが家に招いてくれてご飯をごちそうしてくれたりもしました。
偶然通りかかった教会では結婚式が行われていて、ちょっとだけのぞいてみるつもりだったのですが“一緒に祝おう”とお酒を差し出されて…。その日はすっかり参加者の一人として夜まで宴を楽しませてもらったんですよ。
『ルーマニア紀行』では、そんな陽気で人懐こいルーマニアの人々や、その人たちが暮らす街並みや文化を余すことなく表現したいと思い、制作しました。
写真はフィルムカメラで撮影したものを選びました。フィルム独特の味わい、色合いを出しながら、解像度を高くして細かいディテールまでを忠実に再現することを意識しました」

ミノワさんピクチャ2

どういうストーリーに仕上げるかがカギ
構成にはじっくり時間をかけましたね

ミノワさんがもっとも力を入れたのは構成。写真を並べる順番や配置の仕方、コメントの入れ方などにはとくにこだわったそうです。

「限られたページ数の中で、ルーマニアの魅力を最大限に伝えるためには、どういう順序で作品を見せていくか、どういったレイアウトを組んでいくか、どういうストーリーに仕上げるかが一番のキーになると思いました。
写真を何度も何度も並べ替えて、ああでもないこうでもないといって構成を練りました。雑多に撮ったものを一つにまとめるのはものすごく頭を使う、しかし非常におもしろい作業だなと感じました。写真をセレクトし、構成を練り、フィルムで撮ったプリントをスキャニングしてデータ化する作業を行うこと3日間。いよいよフォト本を作る準備ができました。
そんな風に時間をかけて演出を考えてきたわけですが、いざフォト本のウェブサイトを開いて入稿作業を始めてみると、わずか30分ほどで終了。初めて作ったにもかかわらず、短時間で簡単に仕上げることができました。
じつは以前、友達の結婚式を撮影して本にしてプレゼントしたことがあったのですが、そのときはフォトショップを使用。写真をリサイズして1ページずつ貼りつけたり、レイアウトを一から組んでいく作業はとても時間がかかりましたね。 それに比べてフォト本の編集エディタは操作性がよく、わかりやすかったので作業がサクサクと進みました。本当に使いやすいですね」

仕上がるまでのドキドキ感がたまらない
デジタルの時代だからこそ感じる紙のよさ

オーダーしてから商品が届くまでは2週間。その間、ミノワさんは懐かしい“ドキドキ感”を味わっていたといいます。

「仕上がりが本当に楽しみでした。
そのドキドキ感は、かつてまだデジタルカメラがなかった頃、撮り終えたフィルムをカメラ屋さんに持ち込んで現像が上がってくるまで待つ間の感覚に似ています。
今はデジタル化が進んで、撮った写真をすぐに見ることができる時代ですが、原点に帰ってみると本来写真の楽しさって、そんなドキドキ感から始まるのかな、なんて思いました。
それに、やはり紙には紙のよさがあって、僕はそれが大好き。今はデジタルの画質がとてもよくなっていますからパソコンやiPad上で鑑賞してももちろんきれいですが、奥行きや情緒をしっかり表現できるのは紙にプリントした写真だと思うので。
デジタルの時代だからこそ、プリント写真で味わう感動を大切にしたいですね」

「ルーマニア紀行」の制作を通じて要領を得たミノワさんは、今後もフォト本をさまざまな場面で活用していきたいとのこと。

「今回は手持ちの写真の中から作りましたが、フォト本を作ることを前提にして撮影していたらまた違う味わいが出るかもしれません。
今度作るときには構成やストーリーの起承転結をあらかじめ考えたうえで撮ってみたいと思います。
せっかく「ルーマニア紀行」を作ったので、海外紀行本でシリーズ化したいです。
次はルーマニアの隣の国、ブルガリアに行ってみたいな。ページ数を増やしてもっと分厚く。長編の写真集に仕上げられたらいいですね。
それから、僕には甥っ子がいてよく写真を撮ってあげているのですが、その写真が結構好評なので、今まで撮りためたものをフォト本にしてプレゼントしたい。
フォト本のパッケージには郵便で送れるように住所の記入欄がついていますから、遠く離れた人にもささっと送ることができるのも便利ですね」

フォト本を使いこなすためのクリエイティブTIPS ○魅力的なフォト本にするには・・・ お気に入りの写真は思い切って見開きを使って大きく。自信のない写真もほかの写真との組み合わせ次第で、味のある画像に変身することがあります。編集エディタの「編集する」ボタンから、レイアウトを変えたりコメントを入力したりしてください。
フォト本を使いこなすためのクリエイティブ TIPS

●魅力的なフォト本にするには・・・

お気に入りの写真は思い切って見開きを使って大きく。自信のない写真もほかの写真との組み合わせ次第で、味のある画像に変身することがあります。編集エディタの「編集する」ボタンから、レイアウトを変えたりコメントを入力したりしてください。

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プロフィール

Profile

ミノワ マサユキ
大学卒業後、プロダクションにてカメラマン勤務、退社後フリーランスに。
現在は広告撮影、雑誌撮影、人物ポートレート撮影などを中心に多方面の撮影を手がける

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